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平原 真Makoto Hirahara

01人やモノの関係性を再構築する

植物のサイクルを模式的に再現したバーチャル植物育成アプリ『Flowerium』。

私はインタラクションデザイナー、造形作家として、人やモノの関係性をテーマに、体験型コンテンツ、アプリ、プロダクト、玩具などを幅広く手がけてきました。

主な研究テーマは3つあります。ひとつは、統計やセンサーデータなどの「情報」と、土地や生物など「自然」の関係性を表現する活動を行っています。特に彫刻作品の「Geolog」は、樹木が立っていた場所の地形データを、コンピュータ制御の工作機械を使い、その木自体に彫刻することで、年輪と等高線を重ね合わせた作品です

ふたつめは、映像メディアと展示空間の関係をテーマとした作品です。中でも映像作品の「Awai」では、向かい合うスクリーンに様々な方法でコミュニケーションをとる人物の映像を投影し、映像では見えていない部分を想像することで、二人の繋がりが感じられます。

最後に、「日常で使うものこそ、美しく楽しくあってほしい」という思いから、アート作品を雑貨や知育玩具などのプロダクトとして販売するプロジェクトを進めています。

そんな私のラボは、「物事を多面的に捉え、人やモノの関係性を再構築する研究室」になるといえるでしょう。ビジュアルプログラミングや電子工作、デジタルファブリケーション機器など、基本的な制作技術を学ぶと同時に、企画から実装まで実践的な作品制作を行います。ジャンルや手法にとらわれず、領域を横断する発想を持ち、実現のために技術を手繰り寄せることが必要です。

アーティストは作品を作ることで、心の内側や取り巻く世界を知ろうとしています。それぞれの視点が独自のフィルターとなって、個性的な作品が生まれてきます。私にとって「アートサイエンス」とは、科学的な視点で世界を捉え、そこから得られた着想を起点として自由な発想で表現することです。

一見、無関係に見える事柄でも、角度を変えると意味を発見することがあります。この「LAB」のコーナーでは、アートやデザインに関するものに限らず、発想の種となるような情報を共有したいと思っています。

 

平原 真/ひらはら まこと

WRITER

平原 真/ひらはら まこと
1979年新潟県生まれ。インタラクションデザイナー、造形作家。長岡造形大学卒業。人とモノのインタラクションをテーマに、体験型コンテンツ、アプリ、プロダクト、玩具まで幅広い作品を手がける。アーティストユニット「C-DEPOT」「MONGOOSE STUDIO」「PRTOTYPE Inc.」を経て、2014年独立。第6回文化庁メディア芸術祭インタラクティブアート部門審査員推薦作品選出など受賞歴多数。

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ABOUT

「Bound Baw」は大阪芸術大学アートサイエンス学科がプロデュースする新しいWebマガジンです。
世界中のアートサイエンスの情報をアーカイブしながら、異分野間の知見とビジョンを共有することをテーマに2016年7月に運営を開始しました。ここから、未来を拡張していくための様々な問いや可能性を発掘していきます。
Bound Baw 編集部

VISION

「アートサイエンス」という学びの場。
それは、この多様で複雑な時代に「未来」をかたちづくる、新たな思考の箱船です。
そして、未知の航海に乗り出す次世代クリエイターのためのスコープとして、アートやデザインなどの表現・文化の視点と、サイエンスやテクノロジーの視点を融合するメディア「バウンド・バウ」が誕生。境界を軽やかに飛び越えた、冒険的でクリエイティブな旅へと誘います。

VISUAL
CONCEPT

サイトトップのビジュアルは大阪芸術大学の過去の卒業制作の画像データを、機械学習技術によって作品の特徴を捉えた抽象化されたデータに変換し、その類似性をもとづいて3D空間上に分布させることで構成されています。これは、これまで学科という枠組みの中からその表現方法が考えられてきた従来の芸術教育に対して、既存の枠組みを取り払い、より多角的で新たな視点(=アートサイエンスの視点)をもって、大阪芸術大学を再構築する試みのひとつです。

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