2017.03.31
脇田玲
ARTIST
- PROFILE
- 脇田玲/Akira Wakita
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アーティスト、エンジニア。慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(政策・メディア)。2014年からはSCI-Arcの東京プログラムでも教鞭をとりながら、アート、サイエンス、建築、デザインを横断する活動に従事している。特に近年は、流体力学や熱力学のモデルに基づく独自ソフトウェアを開発し、科学と美術を横断するビジュアライゼーションに注力している。2016年のアルス・エレクトロニカ・フェスティバルでは、冨田勲氏を追悼する8K映像音響インスタレーション「Scalar Fields」を小室哲哉氏との共同作品として発表した。
http://akirawakita.com
私にとってアートサイエンスは、この世の中のあり様について自分なりに理解し、納得して死んでいくための営みです。科学が構築してきた客観的で即物的な世界像、公理、ノーテーションでは不十分です。過去の偉大なアーティストが提示してきた社会像や人間観でも納得できません。自らの手を動かし、自身の中の科学的知識と芸術的感性を駆使して作品を作り上げることによってのみ、世界のあり様が少しずつ見えてくる気がします。そして死ぬときに納得できればそれでよいのです。