コンピュータが人間の能力を超えるとされるシンギュラリティが到来し、人類初の火星移住も始まると噂される21世紀。
まったく予想もしない出来事がやってくる、
そんなエキサイティングな「未来」へ向かう箱舟には、
どんな知恵や創造力が必要となるのでしょう?
その箱舟の乗組員たちは、未来の人間の姿。
そのとき、彼らの前に立ちはだかる問題とはなんでしょうか?

VISION

この度、大阪芸術大学アートサイエンス学科の特別講義として
Bound Bawがお送りする「未来の箱舟教室」では、
現在のテクノロジーだけでは解決することのできない、
人類が普遍に抱える「問い」を提案。

アートとサイエンスの分野において
先見的な問いに取り組むスペシャリストを箱舟の乗組員として招き、
それぞれが抱く普遍の問いと未来のビジョンをひも解いていただきます。

CREW

‐箱舟教室の講師陣‐

アートとサイエンスの分野において
先見的な問いに取り組むスペシャリストを招致

Vol.00

2017.09.20 (Wed)

基調
講演

13:20-14:50

「アートとサイエンスの過去と現在」

真鍋大度
メディアアーティスト/ライゾマティクスリサーチ
What is Art Science
(FOR YOU)?

メディアアーティスト、DJ、プログラマー。2006年、Rhizomatiks(ライゾマティクス)設立。15年よりライゾマティクスのなかでもR&D的要素の強いプロジェクトを行うRhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)を石橋素と共同主宰。プログラミングとインタラクションデザインを駆使してさまざまなジャンルのアーティストとコラボレーションプロジェクトを行う。

Vol.01

2017.09.22 (Fri)

塚田有那

10:50-12:20

「地図と越境」

塚田有那
Bound Baw編集長

「Bound Baw」編集長。編集者、キュレーター。「領域を横断する」をテーマに編集、企画、ファシリテーションなど幅広く活動する。サウンドアーティストevalaのサウンドプロジェクト「See by your ears」マネージャー。2010年、サイエンスと異分野をつなぐ「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーター。編著に『マリー・アントワネットの嘘』(講談社)『メディア芸術アーカイブス』『インタラクション・デザイン』(BNN新社)、ほか「WIRED」など執筆歴多数。

橋本幸士

13:20-14:50

「詩と時間」

橋本幸士
理論物理学者、超ひも理論
What is Art Science
(FOR YOU)?

理論物理学者。大阪大学大学院理学研究科 教授。1973年生まれ、大阪育ち。2000年京都大学大学院理学研究科修了、理学博士。サンタバーバラ理論物理学研究所、東京大学、理化学研究所などを経て、2012年より現職。専門は理論物理学、超ひも理論。著書に『超ひも理論をパパに習ってみた』(講談社)、『Dブレーン:超弦理論の高次元物体が描く世界像』(東京大学出版会)などがある。『素粒子論研究』編集長、雑誌『パリティ』編集委員、大阪大学理論科学研究拠点拠点長。サイエンスとアートをつなぐ「高次元知覚化プロジェクト」に中心的に関わり、「高次元小説」などを発表している。

宇川直宏

15:00-16:30

「ノイズと痛み」

宇川直宏
DOMMUNE
What is Art Science
(FOR YOU)?

1968年香川県生まれ。映像作家 / グラフィックデザイナー / VJ / 文筆家 / 京都造形芸術大学教授 / そして「現在美術家」……幅広く極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている。2010年3月に突如個人で立ち上げたライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」は、開局と同時に記録的なビューアー数をたたき出し、国内外で話題を呼び続ける。2016年には『アルスエレクトロニカ』のトレインホールにステージ幅500MのDOMMUNEリンツ・サテライトスタジオを開設し、現地オーストリアからのストリーミングが世界的話題となった。

Vol.02

2017.11.15(Wed),11.29(Wed)

大阪芸術大学 13号館2階 208教室

池上高志

2017.11.15 (Wed)
15:00-16:30

「過剰性と生命」

池上高志
人工生命研究者
What is Art Science
(FOR YOU)?

東京大学 総合文化研究科 教授。PhD. 物理学。複雑系・人工生命の研究のかたわら、渋谷慶一郎、evala、新津保健秀らとのアート活動も行っている。著作に、『生命の進化的シナリオ』(朝倉,共著1998)、『動きが生命を作る』(青土社2007)、『生命のサンドウィッチ理論』(講談社 2013) 、アート作品に、Filmachine (YCAM, 2006), Mind Time Machine (YCAM, 2010), Rugged TimeScape (Foil, 2010), Sensing the Sound Web (2012), Bird Song Diamond (Tsukuba, 2014, 2016) などがある。

石川善樹

2017.11.29 (Wed)
15:00-16:30

「創造と人生」

石川善樹
予防医学者

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーヴァード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がよりよく生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。 専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。2017年7月、子ども向け理系絵本『たす』〈白泉社〉が刊行。また近日『思想としての予防医学』が刊行予定。Twitter: @ishikun3

目(め)荒神明香+南川憲二

2017.11.29 (Wed)
16:40-18:10

「状況と芸術」

Photo by Takaomi Tsushima

目(め)荒神明香+南川憲二
アーティスト

2013年より活動開始。個々のクリエイティビティを特性化し、連携を重視するチーム型芸術活動。中心メンバーは、アーティストの荒神明香、ディレクターの南川憲二、制作統括の増井宏文の3名。 果てしなく不確かな現実世界が実感に引き寄せられる体験を作品として展開する。ギャラリー空間をホテルに変容させた「たよりない現実、この世界のありか」(資生堂ギャラリー、2014)をはじめ、巨大なおじさんの顔を空に浮かべた「おじさんの顔が空に浮かぶ日」(宇都宮美術館屋外プロジェクト、2013-14)などで大きな注目を集め、その後も「不確かな現実」を鑑賞者に目の当たりにさせるインスタレーション作品を全国各地で展開し続けている。

OUTLINE

‐箱舟教室概要‐

  • 受講範囲
    アートサイエンス学科の学生及び大阪芸術大学学生
  • 企画
    Bound Baw
  • 講義時間
    1講義90分を予定
  • 主催
    大阪芸術大学アートサイエンス学科
  • 講義会場
    大阪芸術大学 13号館2階 208教室
  • 問い合わせ
    こちらから