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小川秀明

2017.02.28

小川秀明

CATALYST

僕は、アートは「対話」を生み出し、サイエンスは「知識」を生み出すものだと思います。そう考えると、アート・サイエンスは、まだ未知の世界を理解しその可能性や課題を、学術的にではなく、社会や人間として議論するプロセスだと言えます。現在の不安定な社会状況やテクノロジーの予測不能な発展の中で、あらためて「人間とは何か」を哲学するアート・サイエンスの視点が求められています。それは従来の学際複合モデルでなく、CERNの衝突型加速器のように、異なる領域のクリエイティブな衝突によって見えてくるものではないでしょうか。

PROFILE
小川秀明 /Hideaki Ogawa
クリエイティブ・カタリスト(触発を起こす人)。2007年にオーストリア・リンツに移住し、Ars Electronica(http://www.aec.at/news/jp/)のアーティスト、キュレーター、リサーチャーとして活動。2009年にオープンした新Ars Electronica Centerの立ち上げ、企画展、イベントのディレクションをはじめとした国際プロジェクトを手がける一方で、アート、テクノロジー、社会を刺激する「触媒的」アートプロジェクトの制作、研究開発、企業・行政へのコンサルティングを数多く手がける。アーティスト・グループh.o(エイチドットオー: http://www.howeb.org/?lang=ja)の主宰や、リンツ芸術大学で教鞭をとるなど、最先端テクノロジーと表現を結びつけ、その社会活用まで幅広く活動を展開している。

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ABOUT

「Bound Baw」は大阪芸術大学アートサイエンス学科がサポートするWebマガジンです。
世界中のアートサイエンスの情報をアーカイブしながら、アーティストや研究者の語るビジョンを伝え、未来の想像力を拡張していくことをテーマに2016年7月から運営を開始しました。ここから、未来を拡張していくための様々な問いや可能性を発掘していきます。
Bound Baw 編集部

VISION

「アートサイエンス」という学びの場。
それは、環境・社会ともに変動する時代において「未来」をかたちづくる、新たな思考の箱船です。アートとサイエンスで思考すること、テクノロジーのもたらす希望と課題、まだ名前のない新たなクリエーションの可能性をひも解くこと、次世代のクリエイターに向けて冒険的でクリエイティブな学びの旅へと誘います。

TOPICS

世界各国のアートサイエンスにまわる情報をを伝える「WORLD TOPICS」は、国内外の展覧会やフェスティバルのレポート、研究機関や都市プロジェクトなどを紹介します。「INTERVIEW」では、アーティストや科学者をはじめ、さまざまなジャンルのクリエイターへのインタビューや異分野の交わる対談を掲載。「LAB」では、大阪芸術大学アートサイエンス学科の取り組みを紹介しています。

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