2016.06.07
江渡浩一郎
ARTIST
- PROFILE
- 江渡浩一郎/Koichiro Eto
- メディアアーティスト、ニコニコ学会β実行委員長、産業技術総合研究所企画主幹。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2011年、ニコニコ学会βを立ち上げる。アルスエレクトロニカ賞、グッドデザイン賞ベスト100などを受賞。主な著書に『ニコニコ学会βのつくりかた』『進化するアカデミア』『ニコニコ学会βを研究してみた』『パターン、Wiki、XP』がある。http://eto.com/
私にとってアートとサイエンスの融合は、坂根厳夫『科学と芸術の間』(1986)に始まる。また、歴史を紐解けば、ビリー・クルーヴァーによる「E.A.T.」(1966)がその嚆矢と言われている。つまり、科学と芸術の誘導は、おおよそ半世紀前に始まる。私としては、そのような長い年月を経て続けられる活動としてのアートサイエンスに注目してほしいと思っている。そこから現代を見ることによって、きっと得られるものがあるはずと思うからだ。