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2021.02.01

時を超えるアート&サイエンスマガジン展「PLETHORA MAGAZINE #10」が開催

TEXT BY ARINA TSUKADA

デンマーク発、中世から現代までの時を紡ぐアート&サイエンスの雑誌「プレソラマガジン」最新10号と、バックナンバーから選りすぐりの思想やアートワークを紹介するエキシビションが、六本木のアートコンプレックスANB Tokyo にて、2月11日(祝・木)〜21日(日)まで開催される。

現代のアートサイエンス博物誌、プレソラマガジン

デンマーク・コペンハーゲン発の「プレソラマガジン」は、崇高かつ洗練されたビジュアルと50x70cmの雑誌としては規格外の大判サイズ、インド・ヒマラヤの麓から始まった歴史ある印刷所「ナラヤナプレス」の先端プリント技術で構成され、存在自体が芸術作品と称されるアートマガジンだ。毎号「エーテル」「月」「オートマトン」など、生命のルーツ、人類学、機械に抱く想像力と幅広く、現代アート作品から17世紀の博物図譜まで世界各国の詩的な美と物語をビジュアルから喚起している。

Bound Bawでは、編集長のピーター・ステフェンセンへのインタビューをデンマークで敢行。そして国内では初めて、北欧一とも噂されるアート印刷に特化した工房「ナラヤナプレス」での現地取材を行った。

デンマーク発。自らがアートになることを選んだ異色のアートマガジン「PLETHORA MAGAZINE」
デンマーク、世界の果てでアート印刷に特化する印刷の楽園 ナラヤナ・プレス

Plethora #10 - ティアー・マニア(神々の怒り)

2020年末に発行された、記念すべき第10号のテーマは「ティアー・マニア(神々の怒り)」。
少し聞き慣れない言葉だが、プレソラ本誌の紹介文には「神はときに芸術的なインスピレーションと創造性をもたらし、またときに人類に大きな試練をもたらす存在にもなりえる」とある。本号はいわば「パンドラの箱」をひらくように、パンデミックと科学の歴史にはじまり、人智を超えるものと人類がどう向き合ってきたかを紹介する一冊と言えるだろう。

Microscope which belonged to Hans Christian Gram (1853–1938)
[ISSUE-10-2.jpg] Microscope slides for teaching made infectious disease visible and neatly boxed up.

顕微鏡写真の並ぶ巻頭では、未知のウイルスに対して近代科学がどう対峙してきたかの軌跡をたどっていく。一方、科学が光を当てたことで、影になったものは何なのかーー。その示唆として、イヌイットの儀式、大野一雄や土方巽らの暗黒舞踏(BUTOH)を特集し、人間が自然や身体といかなる対話を行ってきたかを問いかける。

Butoh - Kazuo Ohno, The Butterfly Dream Series.
Photo by Eikoh Hosoe, 1994.

今回、アート&サイエンスのプラットフォーム Whole Universeは、「プレソラマガジン」最新10号と、過去のバックナンバーから選りすぐりの思想やアートワークを紹介するエキシビションを開催。会場は、昨年・六本木に誕生したアートコンプレックス「ANB Tokyo」。開催に即して、10号の特集テーマ「ティアー・マニア(神々の怒り)」にひも付いたトークショーなどを展開する予定だという。

INFORMATION


PLETHORA MAGAZINE #10 時を超えるアート&サイエンスマガジン展 - 人智を超えるもの
会期:2021年2月11日(木・祝)〜2月21日(日)13:00〜19:00(土日祝〜20:00)
展覧会場:ANB Tokyo 3F - 4F
東京都港区六本木 5-2-4 (https://taa-fdn.org/)
受付:2F

申し込み方法:Peatixより受付予定
https://plethora10.peatix.com/

展示作品
3F - プレソラマガジン #10
4F - プレソラマガジン Archive Selection

【関連イベント】
2月11日(木・祝) 20:30 - 22:00|オープニング配信イベント
https://fb.me/e/L6Q10KtO

出演:ピーター・ステフェンセン、山峰潤也、森旭彦
ファシリテーター:塚田有那
通訳:辻愛麻

主催:一般社団法人 Whole Universe
協力:REC TOKYO , WH JAPAN株式会社 , 
会場協力:一般財団法人東京アートアクセラレーション
後援:デンマーク大使館

CREDIT

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TEXT BY ARINA TSUKADA
「Bound Baw」編集長、キュレーター。一般社団法人Whole Universe代表理事。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。16年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム」のメディア戦略を担当。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ新社)、共著に『情報環世界 - 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。大阪芸術大学アートサイエンス学科非常勤講師。 http://arinatsukada.tumblr.com/

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ABOUT

「Bound Baw」は大阪芸術大学アートサイエンス学科がプロデュースする新しいWebマガジンです。
世界中のアートサイエンスの情報をアーカイブしながら、異分野間の知見とビジョンを共有することをテーマに2016年7月に運営を開始しました。ここから、未来を拡張していくための様々な問いや可能性を発掘していきます。
Bound Baw 編集部

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「アートサイエンス」という学びの場。
それは、この多様で複雑な時代に「未来」をかたちづくる、新たな思考の箱船です。
そして、未知の航海に乗り出す次世代クリエイターのためのスコープとして、アートやデザインなどの表現・文化の視点と、サイエンスやテクノロジーの視点を融合するメディア「バウンド・バウ」が誕生。境界を軽やかに飛び越えた、冒険的でクリエイティブな旅へと誘います。

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サイトトップのビジュアルは大阪芸術大学の過去の卒業制作の画像データを、機械学習技術によって作品の特徴を捉えた抽象化されたデータに変換し、その類似性をもとづいて3D空間上に分布させることで構成されています。これは、これまで学科という枠組みの中からその表現方法が考えられてきた従来の芸術教育に対して、既存の枠組みを取り払い、より多角的で新たな視点(=アートサイエンスの視点)をもって、大阪芸術大学を再構築する試みのひとつです。

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