2020年6月8日(月)~9月27日(日)の間、表参道GYREにて開催されるバイオアートの展覧会「ヒストポリス─絶滅と再生─」展。高度技術の発展に伴う人類の絶滅の危機といかに向き合うか、生命への倫理はアップデートされるのか。6組のアーティストから様々な問いかけが提唱される。
「ヒストポリス」とは、“生命を宿す都市”という意味を持ち、「ネクロポリス(死者の都市)」に相対する言葉である。本展を監修するGYLEギャラリーディレクターの飯田高誉氏は、ヒストポリス展の開催に寄せて、社会学者のウルリッヒ・ベックが警告する「危険社会」を取り上げる。
AIやゲノム編集、原発などの科学技術は、人類の様々な課題を解決するツールであると同時に、複雑な問題を発生させるブラックボックスでもある。新型コロナウイルスの感染蔓延が不安要素として立ちはだかるこの状況下において、作品が示唆するメッセージとの交差点に人類の絶滅と再生の問題を考えることができるかもしれない。
ゲストキュレーターには、2018年同会場にて『2018年のフランケンシュタイン バイオアートにみる科学と芸術と社会のいま』を手掛けた金沢21世紀美術館の高橋洋介氏を迎えた。やくしまるえつこやsynfluxら6組の新鋭アーティストとともに、これからの科学とアートが融合する表現を魅せる。
展覧会情報