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2023.02.24

人間とAIの違いはどこに立ち昇る? YCAM『アンラーニング・ランゲージ』レポート

TEXT BY AYUMI YAGI

「人間と分かり合えなかった経験を、教えてください」
「機械と分かり合えなかった経験を、教えてください」

その場所に集った人ーーAIも含めてーーと、対話を重ねる。その時間を通して、わたしたちは「人間らしさ、AIらしさとはなにか」を考えることになるでしょう。そしてAIと人間の違いは何なのか、その違和感をわたしたちはどこに感じているのか、それぞれが思う“らしさ”とはそもそも一体何なのか…さまざまな思いが頭の中を巡るはずです。山口情報芸術センター、通称「YCAM」(ワイカム)で行われた参加型の新作パフォーマンス『アンラーニング・ランゲージ』は、1月29日に会期を終えました。

妖しく光る空間のなかでは何が起こっていたのか。この作品はどのような背景で生まれたのか。YCAMとコラボレーションして作品制作を行ったアーティストのローレン・リー・マッカーシーとカイル・マクドナルドへのインタビューも交えてレポートします。

ここに、確かにいる。AIとは一体?

『アンラーニング・ランゲージ』の一度の参加者は最大8人で、AIからの質問に対し順番に回答が回ってきたり、返答者を募ったりしながら、コミュニケーションを行います。ときにはお題に対しての返答を、向かい合った人とやりとりしながら、自身が作品の一部となる体験型のパフォーマンスです。

ユーモアを交えながらタスクを指示するAIの言葉に思わず笑みがこぼれることも。それは「まったく、何をいってるんだ?」という小さい子に対するような気持ちのようなときもあれば、指示内容に恥じらいを感じるような気持ちのときもあり、おちゃめなAIの姿(声?)を通して、AIのことを「確かにそこに存在しているもの」として意識してしまうでしょう。このユニークなAIをつくったのは、アーティストのローレン・リー・マッカーシーとカイル・マクドナルドとYCAMです。

 

Kyle McDonald

コードを用いて作品を制作するアーティスト。「openFrameworks」のようなアートとエンジニアリングのオープンソース・ツールキットのコントリビューターであり、アーティストたちが新しいアルゴリズムを創造的に利用できるようにするツールを開発している。アイデアや計画を完成前に公開し、共有する手法を採用しており、ネットワーク・コミュニケーションと演算をクリエイティブに覆し、グリッチや構造的なバイアスを探り出し、これらの概念を拡張して、アイデンティティから関係性まであらゆるものごとを転倒させるような作品を生み出している。またコンピュータービジョンとインタラクションを探求するワークショップも頻繁に企画している。
https://kylemcdonald.net/

 

Lauren Lee McCarthy

監視、自動化、アルゴリズム化された生活の中での社会的関係を考察するアーティスト。クリエイティブ・キャピタル賞、アメリカ合衆国アーティスト・フェロー、LACMA Art+Tech Lab助成金を受賞し、サンダンス、アイビーム、パイオニアワークス、オートデスク、アルスエレクトロニカからフェローシップとレジデンスを授与されている。
https://lauren-mccarthy.com/

特別ではなくなったAI

AIというワードは一般的になったものの、自身で使ったことのない人も多かったかもしれません。それが2022年後半になって、いわゆるテクノロジー界隈の人でなくとも、AIサービスを気軽に使ってアウトプットする機会が格段に増えました。AI画像生成サービス「Midjourney」や、画像加工アプリ「SNOW」のAIアバターを使ってSNSに画像を投稿する人は、あなたの周りにもいたのではないでしょうか。2022年11月にリリースされた、オリジナルテキストを生成するAIツールの「ChatGPT」はたった5日でユーザー数100万人を突破し、2023年1月にはサービス史上最速でアクティブユーザー数1億人を記録、いまも世界中でユーザーを増やしています。2023年2月6日には、「ChatGPT」の競合サービスとしてGoogleが「Bard」という会話型AIサービスをローンチするなど、このような流れは今後ますます加速していきます。

わたしたちが普段生活しているなかでもスマートスピーカーや、家の間取りや季節などを学習するロボット掃除機を使う人もごく自然となり、車の自動運転の実証実験のニュース等もよく見かけるようになっています。AIは生活を便利にしてくれるものではありますが、そのためにはわたしたちも現在地や趣味嗜好、どんな暮らしをしているのかといった、様々な情報を提供する必要があります。それは、知らず知らずのうちにAIに監視されているのが当たり前の社会となっていると言えます。

『アンラーニング・ランゲージ』は作品内の各所に設置されたカメラやマイクによって、表情や言葉、動きなどのさまざまな情報が取得され、それらの情報が解析され人間とのコミュニケーションが進んでいきます。AIはどんどん便利になり、身近にあって当たり前の存在になっていく。その時、わたしたちとAIの境目はどのような部分に見出すことができるのでしょうか。

便利さと危うさ。わたしたちの生活と地続きの問題

情報とインターネットのこれからを考えるYCAM の研究開発プロジェクト「鎖国[Walled Garden]プロジェクト」。インターネットはわたしたちの生活と切って離せない存在となり、社会はどんどん便利になっていくのと引き換えに、だれでも発信者となれることから情報過多による混乱や新しい犯罪などの問題も多く起こっています。自主的に入力するものはもちろん、携帯電話による位置情報や街中で取得される監視カメラの映像など、個人の持つ情報の取り扱い方について、わたしたちにできることを考えるプロジェクトとして、YCAMが2020年から取り組んできました。

▼鎖国 [Walled Garden] プロジェクト
https://special.ycam.jp/sakoku/

今回の作品『アンラーニング・ランゲージ』は、この「鎖国[Walled Garden]プロジェクト」の3年間で取り組んできたリサーチ、ワークショップの成果として、開催されました。

▼Baund Bawで掲載した「鎖国[Walled Garden]プロジェクト」の過去のイベントレポート
ネットとプライバシーの危険な関係。YCAMワークショップ「私はネットでできている?」レポート
子どもたちと考えるインターネット。YCAMワークショップ「ネットにくらす、わたしのひみつ」レポート
 

『アンラーニング・ランゲージ』の関連イベントとして、「鎖国[Walled Garden]プロジェクト」アーカイブ展示も同期間開催されました。プロジェクトで開発した2つのワークショップと「監視資本主義」について紹介しています。

ロングスパンのプロジェクトを作品へと昇華させていくために何がポイントとなったのか。インターネットに無関係な人はいない現代のなかで、テクノロジーとわたしたちの関係に対してどんな目線を持つことができるのか。アーティストのローレン・リー・マッカーシーとカイル・マクドナルドへのインタビューをお届けします。

人間が持つ、関係を修復しようとする力

「鎖国[Walled Garden]プロジェクト」が始まった2020年時点で、今回のアウトプットのかたちはどのように考えていましたか?

カイル・マクドナルド氏(以下、カイル):実は、当初は強制的に「バブバブ」といった赤ちゃん語になる「赤ちゃんモニター」をつくろうと考えていました。人間も機械も理解し合えない言語を話すことで、より人間らしさが獲得できるだろうと考えていたからです。そのモニターは言語だけでなく、身振りや表情を認識しようと当初から考えていました。

ローレン・リー・マッカーシー氏(以下、ローレン):2020年頃からわたしはアクセシビリティについて興味を持つようになり、何か聞いたり喋ったりすることだけでなく、ボディランゲージなど他の要素を含んだ上でのコミュニケーションが成り立つんだと考えるようになりました。

カイル:『アンラーニング・ランゲージ』はこれまでにあったプロジェクトとも関係しているところがあって、例えば10年前の「us+」というプロジェクトでは、使っている人のビデオチャットに指示を与えるものでした。例えば笑顔が少なければ「もっと笑って」と言ったり、喋りすぎていたらミュートにして喋らせなかったりするアプリです。

Lauren McCarthyとKyle McDonaldのコラボレーションによって生まれた、ビデオチャットサービス「Google Hangout」用のプラグイン。誰かが話し始めると内容次第で顔文字や棒グラフが変化していく。

カイル:『アンラーニング・ランゲージ』は継続したプロジェクトであるとも考えられるけれど、ただ単にコンピュータについて探り、ユートピアやディストピアなどと一つの結論に至るのではなく、人間が育てたものをどのように使いたいか、どういう関係性を作るべきかを考えるきっかけを作りたいと考えました。

今回のような長期間のプロジェクトを進めていくときに、最終アウトプットへ向けてのマイルストーンの置き方に対してアドバイスはありますか。

ローレン:このプロジェクトの面白いところは言語という要素にあると思います。というのもYCAMでは日本語が共通言語であり、今回の作品も日本語で制作しているからです。私とカイルは日本語は喋らないのでYCAMの協力があってこそできた作品で、AIの台本もたくさんの下書きを作って、どんな問いかけをするとどんな反応が来るのか、何度もテストを重ねました。日本語の少しのニュアンスの違いで反応が全く変わってくるので、その言葉の調整はYCAMスタッフにかなり労力を割いてもらいました。

この作品はパフォーマンスとしての要素を多く含んでいて、チームのみんなと一緒にテストをしていく上で、単に英語から日本語に訳せばいいという話ではありませんでした。例えばテクノロジーという言葉を一つ取ったとしても、世界各国でも、日本全体でも、山口県内というエリアを限定したとして人々がどう感じるかも違います。今回扱うテーマであった「人間とAI」についても、開催地域の特性について考えることが多くありました。

カイル:YCAMはマイルストーンをひいて進行していくのがとても上手なチームでもありますが、マイルストーンよりもワーキングプロセスの方が重要だと考えています。一つの台本を編集するにしても、共有で一緒に触れるドキュメントやスプレッドシートを使うことで、複数のアイディアを持ち寄りながらひとつの言葉を紡いでいくことができます。あとは最初にアイディアをシェアしてからどのようにテストをして一緒に編集していくかですが、プロセスを踏んでいくことで、なるべく決められた期限の間に何かが実現できるといいな……と、いつも思っています(笑)。

これまでの研究開発の成果を『アンラーニング・ランゲージ』という作品にまとめるにあたって、意識したことについて教えてください。

ローレン:私は最近、AIと私自身を混ぜた作品を作っています。『LAUREN』という作品では、家にマイクやカメラを置いて、AIを私自身が演じたんです。実際に私がパフォーマンスすることで想像がいろいろと膨らんで、AIはどういう性格なんだろうとか、人間とAIはどんなところが違うのか考えるきっかけになりました。

『LAUREN』カメラとマイクで接続された人間がユーザーである人間の部屋を1日24時間監視し、人間がAIのフリをして、スマートスピーカーのように操作命令に応じたり、ユーザーの問いに答えたりする。

カイル:私が元々行っている、監視技術AIをテーマにしたリサーチと繋がっていると感じています。例えば『facework』というゲームのような作品では、特定の仕事で求められる表情を採点します。例えばフードデリバリーの配達員のように笑ってくださいなどといった指令をされるのです。

https://facework.app/

『facework』それぞれのデバイスのカメラを使って「特定の仕事の表情」を採点する。表情の出来栄えによって報酬が変化する。

『アンラーニング・ランゲージ』のマイクやカメラ、照明、スピーカーのデバイスの入出力処理(フロントエンドシステム開発)は、BACKSPACE Productionsの清水基さん、日本語と英語の言語解析処理はライゾマティクスリサーチの浅井裕太さんに協力してもらっています。さらに他の要素はローレンと一緒に制作・調整をして、全部の要素を持ち合わせたのが『アンラーニング・ランゲージ』になります。ローレンと私はそれぞれのリサーチもアーティストとしての活動もありますが、何か作業を一緒にやることで、それぞれのインスピレーションとはまた異なったものが生まれることを期待しています。

ふたりだからこそ、今回の作品に行き着いたのですね。作品のテーマを「AIにはない人間の資質とは何か」とした背景について教えてください。

ローレン:AIの開発において、人間ができる能力とマッチすることがよくあります。音楽やビジュアルを作る上で、AIが作ったものは人間が作ったものと同じぐらい上手か下手かといった比べ方をすることですね。しかし今回のプロジェクトでは、AIの能力を必ずしも人間と比較する必要はないと思っています。人間のできるスキルに対して、AI自体はそれを習得しようとさえも思っていませんから。

カイル:私とローレンの大事な共通点として、ルールを破りたがりな性格もあります。技術を用いて遊んで、その途中経過から見つけたことは自分自身の学びにもなるし、他の人と共有したくもあります。

今回の作品は参加型となりますが、体験をデザインする中で気をつけたことを教えてください。

ローレン:参加をする上での居心地の度合いに注目しました。例えば気まずいと感じる場所だと、自分が常識だと思っていることが通用しなかったり、そこにいる人たちと新しいルールを育めたりもしますよね。しかし、とても居心地が悪いと閉じこもってしまいます。そのため、参加者の方にとってある程度の挑戦性もありつつ、楽しめるようなバランスも取れる居心地を意識してつくりました。

カイル:この作品の秘密の部分ではありますが、AIが語りかけたり取得する言葉をたまに間違えるのは意図的にやっていることでもあります。AIが間違えることで参加している人の皆さんにちょっと居心地の良さを感じてもらえるのではと考えました。間違っても大丈夫だよということを、あのAIが誘導しているのです。インスタレーションの中が楽しい空間であることが重要であって、参加のハードルにならないように気をつけました。

この作品を体験することで「AIにはない人間の資質とは何か」という問いに対して、観客自身が自分なりに考えてみることに繋がっていくと思いますが、ふたりはAIにはない人間の資質は何だと感じますか。

カイル:AIは自ら目的を選べないという点があると思います。人間は目的を自分で決定できるので、やりたくてやるという判断ができますが、AIは言われたことしかできない。そういったところに人間の資質を感じます。

ローレン:コミュニケーションを取る上で、誤解をし合ったりミスコミュニケーションで傷つけてしまったりが起こりますが、お互いの理解が一致していなくてもそのミスコミュニケーションを修復できることもあると思います。AIは修復したいという欲求がないけれど、人間は修復したいと思う力がありますよね。関係を修復しようとする力が、本作品の中で実際に体験できる部分でもあると思います。人間には、背景も含めて翻訳する力があると言えるでしょう。

最後に、テクノロジー、アートサイエンスにまつわるキーワードとして、興味を持っているトピックがあれば教えてください。

ローレン:新型コロナウイルスのパンデミックを経て、身体とそれにまつわる情報についても注目し始めました。例えば唾液でコロナの検査をしますが、唾液を出すということはDNAを差し出してるということでもあります。罹患しているかどうかを知るのは重要ですが、身体に強く接続した情報を簡単に外に出している状況でもありますよね。

これまでの機械が検知するものは言語やジェスチャー、顔の表情などが多かったですが、コロナを機に身体に結びつく情報を外に取り出していくことが身近で感じられるようになりました。未来のテクノロジーはどのようにそれを使うのか、どのような影響が現れるのかが気になります。

カイル:私が興味があるのは環境にまつわる技術についてです。テクノロジーがどのように人間の文化のサステナビリティに関係できるかに興味がある。ポリネシアの方とも一緒にやっている別のプロジェクトなんですけど、そこにはオーガニックでサステナブルなテクノロジーがあるんです。例えばポリネシアでのボートの作り方や海の渡り方は1000年にわたって続いている技術がある。1000年という時間が、サステナビリティのリアルであると思うんです。

もうひとつは、人々が協働することについて。どこまでが必要なのかをその場で一緒にいる人たちで決めて、かつその技術を他の人たちとも共有することに興味がありますね。例えばローレンが10年以上続けているオープンソースのプロジェクト『p5.js』は、コミュニティテクノロジーグループで一緒に協働して開発しています。誰かが独占をするのではなく、その技術を共有することで、新しい何かが生まれていくのです。

 


今回の『アンラーニング・ランゲージ』も、ローレンとカイル、そしてYCAMの協業によって生まれたもの。関係を紡いで新しいものを生み出すのは人間の資質のひとつであることは、作品を通して感じたことでもあるでしょう。違いを認め合い、補い合って協業していくことはこれからのわたしたちの当たり前となるのです。

PHOTO BY:山中慎太郎(Qsyum!)提供:山口情報芸術センター[YCAM]
 

INFORMATION

鎖国[Walled Garden]プロジェクト/ローレン・リー・マッカーシー+カイル・マクドナルド新作パフォーマンス YCAMとのコラボレーション

アンラーニング・ランゲージ
2022年11月12日(土)〜2023年1月29日(日)
https://www.ycam.jp/events/2022/unlearning-language/

 

 

 

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CREDIT

Yagi ayumi 160
TEXT BY AYUMI YAGI
三重生まれ、東京在住。紙媒体の編集職として出版社で経験を積んだ後、Web制作会社へ転職。Web制作ディレクションだけではなく、写真撮影やWeb媒体編集の経験を積みフリーランスとして独立。現在は大手企業のブランドサイトやコーポレートサイトの制作ディレクターや、様々な媒体での執筆や編集、カメラマンなど職種を問わず活動中。車の運転、アウトドア、登山、旅行、お酒が好きで、すぐに遠くに行きたがる。 https://aymyg1031.myportfolio.com/

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